2024年12月27日付け 繊研新聞電子版掲載記事
AIを活用したデザイン提案と3D・CGによるプロトタイプの確認プロセスを導入
デジタルデータ制作とファッション製品DX(デジタルトランスフォーメーション)支援サービスのタニデジタルラボは、靴職人の匠の技術とAI(人工知能)と3D・CGを活用した、新たな企画開発の枠組みを構築し、生産を効率化している。ユニフォーム業界や生地などの多様な展示会向けプロモーションビデオ(PV)制作も拡大している。
(北川民夫)
精密なラストを品質管理
靴は、履き心地を左右するラスト(木型)作りで専門家と連携し、国内で精密なラストを製作。これを海外工場に提供し、品質を管理している。AIを活用したデザインと、3D・CGによるプロトタイプの制作で、精度と開発スピードが向上し、サンプル数とコストを削減している。
タニデジタルラボは、履きやすさに特化したセーフティーシューズを開発し「大手小売り業や有名ユニフォームメーカーから注文が確定している」。大学など教育機関との連携でデータを収集し、開発に反映する試みが評価されている。企画は、AIと3D・CGを担当する専門オペレーターを配置し、生産現場にも立ち合っている。今後はデザイナーの参加を促進し、セーフティーシューズ以外の製品にも着手する予定。
多様なPV制作に対応
展示会向けのPVのオーダーも拡大している。ユニフォーム向けでコンペ用動画を提供し、受注獲得に寄与し、リピート注文が多く寄せられている。企画から編集、データ作成までを一貫し「高品質な動画を短期間で作成できる」ことが特徴。動画は「簡易なものから本格的なものまで幅広く対応する」ことで、市場価格に対してコストパフォーマンスの良さを重視している。動画の種類は、BtoB(企業間取引)用が1分~1分30秒、BtoC(企業対消費者取引)用が約30秒で、SNS用の15秒動画にも応えている。
衣料品に限らず、生活雑貨や資材などへ広げる計画。取引先からは、動画制作で「豊富な経験を持つチームの優れたディレクションと絵コンテ作成」が評価されており、強みをさらに生かす考え。
掲載許諾済
「繊研新聞 | No.1ファッションビジネス専門紙」 (senken.co.jp)」
2025年12月27日
タニデジタルラボ株式会社